週刊店長情報 雄性不稔種と遺伝子組み換え食品 25 12 16
F1交配種については今のところ規制はありません。普通の農家でも簡単に作れるのです。有機JASの規制対象になっていないのです。安全かどうか素人には判断できない世界です。その中でも雄性不稔と言う種があることを知りました。簡単に言うとおしべの無い種。これだと自家受粉が出来ない為確実に他家受粉出来るのです。種は花を咲かせるとおしべとめしべがあるのが普通です。雄性不稔種はめしべだけしか出来ないのでこれが遺伝子組み換えと似ていて危険という自然食品店があるのを知りました。めしべだけしかできない種は突然変異で出来るらしいのです。その種を使って雄性不稔種が出来ると言うのです。種苗会社にはいい種です。今まではおしべを引っこ抜いていたのです。これは非常に大変な作業です。自然で無いとも言えます。突然変異は「かたわ」だとも言えます。種はおしべとめしべが出来るのが自然です。雄性不稔種で交配させた種は収穫が安定していますがその花を咲かせると雄性不稔種は出来なくて普通のおしべめしべが出来る花が出来ます。普通の種に戻るのです。突然変異でない作り方もあります。低温処理すると雄性不稔種になる種もあります。これが突然変異株と言えるかどうか判断が出来ません。おたまじゃくしだと記憶していますがある水温帯ではメスばかりが繁殖、又はオスが繁殖するという話を聞いた事があります。自然界の中で起きている現象です。これを「ダメ」と言えるでしょうか。人間も雄性不稔又は雌性不稔なのです。だってそうでしょう。オスは精子だけで卵子がないしメスは精子がなくて卵子だけなのです。人間の事は問題にしないで種に両性具有を求めているのが自然食というか業界。自分達の欠陥はどうするのでしょうか。正常な人間も生まれます。両性具有の人です。「ふたなり」と呼ばれています。社会では異端視されています。植物側から言えばふたなりの方が健全。人間側からだと変人。自然界で起きる事とか人間が少し手を加えるぐらいで変質する物に目くじらを立てるのはどうかとも思えます。それより自然食品店がこれを野菜に求めると今の有機JAS生産農家の大部分は落第です。種を自家受粉して使っている生産者は少ない筈です。自家受粉の種は生育がバラバラ。収穫量とか収穫時期が安定しないのです。有機JAS生産農家は小規模ではないです。認証をとるのにお金がかかるのです。それに見合った収量と収入が必要です。生産者が雄性不稔種を使っている可能性が大です。それをダメだという場合小さな生産者にお願いして自家受粉種を使った野菜を生産してもらうしか手が無いです。無堆肥不耕起栽培野菜とかの生産者がやっていそうです。でも価格が高いのが現実。大部分の生産者の生活が成り立っていないのも事実。これなどよりもっと心配なのは遺伝子組み換え食品。まだ日本には入っていないと思っていました。それが農水省のページで許可されている食品があるのを知りました。ジャガイモ、とうもろこし、甜菜、その他アミラーゼ リパーゼの酵素、トリプトファンはアミノ酸。ジャガイモ とうもろこしの品種がダントツ。トウモロコシは家畜のえさでしょう。ジャガイモについては不明というか判断不可。酵素までが遺伝子組み換えなんていうのもびっくり。北海道農協の甜菜種はドイツ製だとか。遺伝子組み換え食品メーカーはほとんど海外。我々の知らない所で起きているのです。農水省が許可していた事を知らなかった僕。今までは米国の加工品が怪しいとみていたのです。これだと種が入ってきている可能性があるのです。許可されている物以外の種とか食品は輸入すると罰せられるのです。許可の仕方も実験とか試験は全部業者の提出した資料で決まるのです。この提出資料が虚偽の場合についても罰則があります。誰が虚偽を見つけるのでしょうか。そういう部署はなさそうです。専門知識がないと判らないのです。野口種苗さんのページで種苗会社の技師が投稿している部分がありますが野口さんでも素人知識しかないのが判ります。種苗会社の専門技師の知識には誰も勝てません。雄性不稔については誰も知りえない世界みたいです。こうなると彼ら専門家の良心を信じるしか手がなさそうです。彼らの人間性にかかっているのです。彼らに悪意があると大変。