週間店長情報 かりんシロップ漬け 30 7 2
5月のある日長野に日帰り出張。取引先化粧品メーカー訪問です。専従担当者から「長野に来ませんか。かりん化粧品を作った人を紹介したい」と言う事でした。僕はどんな人でも時間が合えば会います。ひどい人といわれている人でも会います。ネットワークビジネスの話も聞きます。自分がやらないから会わないと言う選択肢は無いです。若くて可愛い女性だとすぐにOKです。
近頃はほとんどないですがネットワークビジネスのお誘いは多かったです。「貴方ならすぐに100万ぐらいのバックマージンになる」と言うのがほとんど。理由は僕が操体法の普及活動をしていてその受講生がたくさんいたからでしょう。毎年主催している「らっくふりかけセミナー」だと100名近くの人が集まるのを見ればそう思うのでしょう。スタッフが何人もいるのです。僕の信用を当てにしているのです。懇親会に紛れて参加してきた人もいます。
化粧品メーカー担当者は旧知。新しい部長にも会うことになりました。この化粧品メーカーには本当にお世話になっています。今年で発売開始20年。この間10回以上訪問しています。行けば朝から夜まで付き合ってくれました。こんな事はもう二度とないと思っています。ありえないです。一個人で沢山買っているわけではないのですから。今は直接買えないです。日本の大きな装粧品問屋が帳合いです。指定問屋制って言います。新部長は会社の敷地を全部車で廻ってくれました。これまでにないことです。車中 いろいろ話を聞きましたが口にチャック。僕らの知らない話がほとんど。皆さんが聞いても「なんのこっちゃ」となるでしょう。
昼食は分厚いとんかつ定食(デミグラスソース)小食の僕では食べ切れません。残してしまいました。今までの担当女性ではない新しい若くて可愛い女性も同伴。彼女が新しい担当の模様。昼食後本社で話し合い。忌憚の無い僕の意見を述べました。聞くか聞かないは相手の問題です。「嫌われた」かも知れません。その後件の女性に会うために車で移動。
担当の田中さんは「地元の産業何とか何とかで知り合った。会って話を聞いて付き合うか付き合わないかは貴方が判断したら」と言う事でした。その前にかりん化粧水が送られて来ています。
田中さんから「陶芸をしている人」だと聞いていました。女性と合流。陶芸の窯の現場に。初めて「登り窯」と言う物を見ました。聞いてはいましたが見学する事はなかったのです。彼女から面白い話を聞きました。若い人が陶芸を志ざし意気投合して結婚。子供が出来ると例外なく夢を諦めて就職するのが現実だとか。彼女は家族がいないので続けられたらしい。年齢は僕と同じか少し下ぐらい。陶芸では食えない。「私好きな事をしてきたのでいつ死んでもいい」とも言いました。作ったものが売れないのが現実。食える人はほんの一握り。「自分の作りたいものだけを作る」には貧乏生活の覚悟が必要です。「売れるものを作る」のがいいと僕なら考えます。以前畳屋が「畳が好き」なので畳をいろいろな用途に使える物を作った話をしたことがあります。時代に合った商品を創れば生きる道はあるかも知れません。才能の問題ではなさそう。
僕が彼女の陶芸作品を販売と言う事になりません。彼女の「かりん化粧水」も難しいです。化粧品はこれ以上増やす事は考えていません。3000円ぐらいの化粧水は競争相手が多いです。
関心があるのは「かりんのシロップ漬け」彼女が諦めかけているアイテムです。作るのに手間がかかりすぎるので止めたいらしい。昔からこの地方で「お茶うけ」として作られている物です。こっちの方が売れると考えるのが普通です。手間がかかるとかかからないというのは生産者の都合。誰も製造販売しない又は出来ないからいいのです。この難題を解決するといける筈です。今の僕ならすぐに製造GOを出します。市販品が見当たらないからです。量産されるのなら「取扱う」と話をして帰ってきました。かりんは無農薬で収穫出来ます。砂糖も無農薬とか甜菜糖を使えばグッド。ここから先は「神様次第」僕が願ったところでどうなるものでもありません。