週刊店長情報 年寄りに操体法の「動診」(快不快の判断)は? 2022.09.19
「60歳を越えたら毎日石けんで身体を洗ってはいけない」と言ったのはカビ博士。皮膚の代謝
が落ちてくるからだと言います。石鹸を使うのは1ヶ月に1回でいいと言うのです。こういって
も誰も信用しないでしょう。貸おしめの会社の螺旋式洗濯機を見学したことが有ります。16回洗
いますが石けんを使うのは2回でした。後は全部水洗いです。大部分の汚れは水で落ちるのです。
おしめより人間の身体の汚れは少ないです。お湯で充分落ちる筈です。と言っても誰も信じないの
が現実です。一番汚れがひどいのは髪の毛です。ボディソープよりシャンプーの方が洗浄成分が多
く入っています。それでも昔ほどたくさん入っていません。毎日シャンプーするのは止めてと言っ
ても誰も耳を傾けないのでメーカーが自主的に薄くしているのです。そうしないと髪の毛が傷むか
らです。薄くしても価格は変わらないのです。「髪の毛に優しい」シャンプーとして売り出せば手
間は同じで原料が少なくて売れるのですから「儲かる」のです。
60歳を過ぎたら「味噌汁の味噌は量ったら」と言い続けていますが実行する人は皆無。何十年
も味噌汁を作っている主婦に言っても相手にされないのは百も承知ですがそれでも言い続けてい
ます。「自分の味覚が落ちている」とは思いたくないのでしょう。それとも「自分のやり方は間違
いない」と思っているのです。長年のやり方を変える必要がないと思っているのです。家族からの
苦情がないのも一因です。旦那は優しいのです。ここで事を荒げてご機嫌を悪くされるより少しの
我慢で丸く収まるのです。僕のように「まずい。くどい」と言って一口すすって残す人は皆無なの
です。味覚が落ちていると実感できなくても娘 息子から「くどくて飲めない」と言われると改め
るかもしれません。旦那より娘の一言が効くのです。
操体法では快 不快を判断して快方向に身体を動かすと言う方法を教えています。操体法を知っ
て40年以上の僕です。ずっとこう言い続けてきました。操体法では本人の感覚を優先するのです
がこれが間違いかも知れないのです。操体法関係者が聞けばビックリするかも。操体法の一番の売
り動診です。操体法の根幹にかかわる問題を僕が問題にしようと言うのです。大きな反響が起きる
と思っているのは僕だけかもしれません。僕って操体法の中では影響力皆無の人間です。問題にし
ないだけでなく無視されるだけでしょう。それでも真実は真実だと思っています。
年寄りの快不快の判断は曖昧だと思うのです。齢を取れば勘は鈍ってくるのです。中には全くそ
うならない人もいます。大部分の人は加齢と共に感覚は鈍ってくるのです。
極端な快不快なら判断できるでしようが左右のバランスの差があまりない場合が曖昧になるの
です。「じゃあ どうしろと言うの」となります。年寄りは判断するなと言うわけではありません。
この場合判断材料にしたいのは足の長さです。足の長さはウソをつきません。計測は全荷重です。
片足を上げての計測が正確です。これは専門的な方法です。普通の人はそこまでしなくても簡単に
判断する方法があります。毎日履く靴の減り具合の左右差を見る方法です。これくらいなら年寄り
でも判断できるでしょう
こういう指摘をした人はいないとみています。みんな本に書いてある事が一番だと思っているの
です。「万病を治す妙療法」は操体法の勉強をする人にとってはバイブルです。足の長さがと言う
記述はないです。足については下駄、草履 下駄については載っています。「足は親指」の件です靴についての記載はないです。どんな靴が良いかは書いていません。足でのバランスのとりかた
は足を半足分引いてまな板に向かうと良いと言う件があります。板前が同じ話をしているのをテレ
ビでみました。これも弱火調理の水島先生が計測器 筋電図を使って一番リラックス出来る足の
位置を調べました。結果は斜め45度が一番だと講演で話をしていました。
年寄りの知恵が役立つ場合もありますが感覚は鈍ってくると考えるのが普通でしょう。