週間店長情報 科学的人間の洗濯 30 3 19
「勝手に人間を洗濯するな」と言われそうです。だいたい人間洗濯機なんてある訳が無いです。「いやあります」というかありました。しかも京都の会社が販売していたのです。1台1800万円。健康博覧会で実物を見たことがあります。1800万では一般家庭では買えないでしょう。
「おめぇ 何でそんなこと 知っているんじゃい」「変わった物を観るのが大好きですから」人間の洗濯の前に顔とか頭の洗濯(洗顔とかシャンプーと言います)更に衣類の洗濯について知っておく必要があります。「おめぇに言われんでもよく知ってらぁい」「洗濯をしない人間に教えてもらいたないわい」「そう言わんで もう少し付き合ってください」「ぶつぶつ 勝手にせえ」
顔は洗顔 メイク落とし 石けん洗顔 髪の毛はシャンプー リンス トリートメント 身体はボディソープ 石けんを使うのが定番。衣類の洗濯に使う物は石けんと言っても粉石けんと液体石けんがあります。後は衣類のリンスで仕上げます。
20年以上前ですが貸しおしめ会社の洗濯機を見学した事があります。螺旋式洗濯機です。15回ぐらい洗います。そのうち石けんを入れるのは2回だけでした。使っている石けんは昔の玄武粉石けん。この洗濯機見学で得られた知識が今でも役に立っています。汚れはほとんど水洗いだけで落ちるのです。会社は水量と洗濯物の容積と石けんの量の相関関係を研究しています。儲けの為です。
今の洗濯機は全自動です。洗濯量と水量を自動で判定しています。入れる石けんの量はよく判りません。きっと奥さんのその日の気分しだいでしょう。本当は説明書に書いてある量をきっちり測って入れるのがいいのです。水量に対して0.1%が理想の石けん量です。多すぎてはダメと言うかすすぎに時間がかかるのです。その上衣類も損傷させるのです。
石けんは基本的にはアルカリ性です。粉石けんと液体石けんでは違いがあります。粉石けんは一般的には助剤が入っていてアルカリが酸性に傾かないようになっています。汚れが中和されてもアルカリが保持されているのです。洗い続けても洗浄力が落ちない工夫なのです。
シャンプーとか洗顔も一番効果的な洗浄成分の希釈があるはずですが誰も指摘しません。「泡立てて使って」としか言いません。顔120平方ミリに対して5gの洗顔フォーム、髪の毛50gに対してシャンプー10ccボディソープは体重50キロの人は20ミリとか1回あたりの使用量を書いてあるものはありません。販売されている洗顔フォーム シャンプー ボディソープは使用量が曖昧なのです。メーカー的には「沢山使って下さい」なのでしょう。沢山使えばメーカーは儲かるのです。僕のように「ちびっと」使う人は「もっとたんと使わんかい」なのです。商売ですから。
ここからです。人間の洗濯について。まずは予洗い。これは湯船につかる事です。このときに髪の毛も顔にもお湯をかけます。湯船はジャグジー。洗濯機の回転と同じ仕様の湯船が必要です。次に本洗い。湯船に0.1%の粉石けんを入れます。これでお湯を回転させるのです。本人は何もしないでそのままです。数分で終了。水を落として新たに湯を湯船にはります。そこに液体みょうばん (商品名みょうばんらいふ当方が発売元です)30~50ミリをいれます。もちろんジャグジーで回転させます。この間顔も髪も全部お湯をかけます。1~2分で終了。液体みょうばんはリンス効果があります。これが人間の洗濯です。その気になれば誰でも出来るでしょう。
順を追って解説します。予洗いでは細胞外液から出てくる老廃物を取り除くのです。湯の温度は40度前後。人の塩分濃度のほうが高いので余分の塩分を流出させるのです。大部分の汚れはここで無くなります。本洗いは石けんの一番効率の良い0.1%濃度の石けん水で全身を洗い流すのです。ここでは脂肪と油汚れを落とします。ほんの数分で終了。その後のみょうばん入浴はリンスです。肌からのNMF(天然保湿因子)の流出を防ぎます。クエン酸水でもいいのですが肌に傷がある場合は沁みます。これが誰も言わなかった科学的人間の洗濯です。心の洗濯の仕方は現在研究中。