週刊店長情報 うつむき加減な九自協 25 9 30
訳あり品取扱
昆布巻きの恵味や社長から電話「円安で困っている。ニシン価格が高騰。バレも値上げしたい」11月から値上げと言う事に。当方は12月までは現行価格でいく予定です。値上げは来年からの予定。そのあとで「その話とは別なんだけど、ニシン煮に正規品以外の小さいのが沢山出る。大口には出せないがそちらなら充分供給出来る。そちらの付き合いのある宅配業者にも対応できる。取り扱ってほしい」正規品より大分安くなる模様。見本を見て取扱決定。サイズが正規品より一回り小さい物です。名前は一回り小さいから「ワンスモール」略して「1ス」
うつむき加減な九自協
九自協編3回目。九自協の欠点を指摘するのが目的ではないです「人の振り見てわがふり直せ」と言うことわざがあるでしよう。それと同じ気分です。九自協の参加は5年以上になります。顔見知りも結構増えています。昨年は五年漬けがフィーバー。その前の年はダメでした。島路の社長が「最後の2分で何とかしろ」との仰せでしたが時間が無くて発表出来ませんでした。その前の年はバレがフィーバー。今年は「二匹目のドジョウねらい」結果については前回前々回に報告しています。その時に数人の組合員から「組合に頼んでも入ってこない」バレ品が売れるのははっきりしています。仕入れたお店が次に注文を組合に入れても「ロットがクリアー出来ない」と言われてしまうらしいのです。注文が来れば採算が合わなくても出すようにしています。当組合では賞味期限のある物は扱いたくないのでしょう。組合にしてみれば管理が大変かも知れません。松本社長は「僕の所の絹小町は賞味期限も腐るものではないのでそちらにまとめて送る。代金は売れてからでいいと提案してもダメだった」と言うのです皆さんならすぐにOKの筈です。組合の担当者は「組合員の売り上げ向上をサポートします」といつも言っています。やっている事は逆です。在庫を置けば組合員の為にいい筈です。組合もマージンが増えるのです。初めは「きっとやる気がないのだろう」と判断していましたがどうもそれ以外に原因がありそうです。在庫を置くとスペースの問題と管理の為に人件費が発生します。売り上げと管理費用を天秤にかけるときっと「合わない」のです。これは想像ですが組合のマージンが少なすぎるのかも。会員が多くて会費だけで運営できていないと何も新規に取り組めないのです。売り上げを増やすのには取扱アイテムを増やし続ければいいのです。経費と在庫リスクがなければもっとグッドです。百貨店はズーとそうやってきました。場所貸しでマージンだけもらう商売です。組合もそうすればいいと思うのです。それには問屋に泣いてもらう事です。売れると判ると誰でも協力するでしょう。大手ドラッグの本部納入がそうなっています。配送センターに業者に一定の在庫を納入させるのです。在庫管理して少なくなったら業者に連絡。実売だけを仕入れるという方法です。管理もパソコンでしています。人手はほとんどいらないのです。こういう風に考えれば「バラ色」ですがそうならないのです。理由は「今までそうやってきた」からです。今から新たな事に挑戦しようとすると強力なリーダーシップが必要です。かなりのワンマンがでないと出来ないのです。組織が小さいとすぐに実行できるのです。というか個人レベルだと簡単にすぐ実行となるのに数人規模でも会議とかしてみんなの賛同を得るような仕組みの店だとなかなか決まらないのです。「何でもみんなで決める」合議制は「何にも決まらない」事も多いのです。皆さんの店に当てはめてみるとどうでしょう。お客さんの立場で考えると在庫は「際限なく増え続けるのです」商売としては「在庫はなるべく少なく売り上げが最大」がいいのです。賢い人がやります。僕のような凡人は「とにかくやってみよう。ダメならすぐに撤退」で言っています。好き嫌いはなしにした何でも一定期間取り扱ってダメなら撤退と言う方針だと在庫が際限なく増え続ける事はなさそう。うつむき加減の商売からの脱却の一つの提案です。