週間店長情報 味噌汁は 冷めたらあかん 2021.12.06
懲りずにラーメン作りを続けています。ラーメンを作って食べようとすると家内が「ちょっと待って」となります。僕はラーメンを作りますが後片付けは家内の仕事。出来たラーメンを見ながらボール スープ鍋 フライパン 茹でるのに使った鍋を洗います。その間5分ぐらい。ラーメンは冷めて美味しくなくなります。「食べてから洗ったら」と言えば「食べた気がせんから」といいます。せっかく作ったラーメンが冷めないうちに食べたいのは誰でも同じ。今は麺を切っている間にボールを洗い、出来上がったスープをラーメン丼に入れたら スープを作った鍋を洗います。トッピングに野菜等を炒めた物をラーメンにトッピングしたらフランパンを洗います。ラーメンをテーブルに運んでいるうちに茹でた鍋を洗います。これだと温かいラーメンを食べることが出来ます。
ラーメンだけではありません。味噌汁 御飯 煮物 焼き物 全部温かいうちに食べると美味しいのです。現実そうなりません。執事とかお手伝いさんがいれば解決です。僕には無理な話です。
温かい物を連続で食べる場合 まず 茶碗蒸しを蒸します。茶碗蒸しは80度12分。9分後に造りを食べ始めます。造りは3分で食べ終わります。この時焼き魚をグリルで温めます。
食べ終わった時に茶碗蒸しが出来上がります。この時魚を裏返します。茶碗蒸しを食べ終わった時に焼き魚と味噌汁が出来上がります。保温してある御飯を食べると食事終了。
味噌汁はこの場合温め直しを採用。朝作ったものを夜に温め直すのです。焼き魚は表6分裏3分で焼きあがります。これが本当の温かい食事です。これを実践しようとするとタイマーと電卓が必要です。煮物とかも加わるとややこしいです。煮物が時間通りに煮上がるかどうか判りません。こういう場合は煮上がった物を温めなおすという方法をとるのがベストです。
こういう段取りを全部引き受けてくれる調理器具が必要です。もうあるのかも知れません。当方が知らないだけかも。焼き魚をひっくり返さなくても両面焼きを利用すれば解決。
温かい物は時間と共に冷めていきます。エントロピーの法則って言う奴です。贅沢言わないでせめて味噌汁だけでも冷めないで欲しいものです。冷えるのは外気との温度差。これを遮断すれば良いのです。更に対流をなくす必要もあります。汁の表面が空気で低くなり重くなった水分は下に行きます。上に上がってきた汁が又空気に触れるという連続で味噌汁が冷めていくのです。これってお酢の静置発酵と同じです。魔法瓶は側面を断熱遮断しているのです。もっといえば容器の口が狭いと空気に触れる部分が少なくなります。
ならば 冷めにくい味噌汁を作ればいいんじゃないか考えてみました。小学生の研究がネットで出ています。なめこの味噌汁は冷めにくいらしいのです。これくらいなら出来そうです。訳はなめこの「ぬるぬる」が水の対流を防ぐかららしい。子供でもこんな実験をしているのですぞ。味噌汁になめこを1カケラ入れればいいだけです。これから我が家の常備品にしたい気分です。
「おめぇ 小学生の研究を採用して恥ずかしくないんかい」そういわれればちょっと癪。もう少し科学的に冷めにくい味噌汁が出来ないか考えました。一言で言えば対流を防げるなら何でも良いのです。そこで出てきたのが片栗粉。同量の水に溶いて味噌汁の中に投入。ひと煮立ちさせれば出来上がりです。これだと少しとろみが付くのです。沢山入れすぎるとあんかけ味噌汁になります。
これって他にも応用できそうです。コーヒーに入れれば冷めにくいコーヒーが出来上がります。温かい汁なら何にでも応用できそうです。分厚いカップも助けます。
これ以外にも方法はあります。冷めにくいお椀を使えばいいのです。冷めにくいお椀は市販されています。と言うかネットで検索すれば出てきます。「安けりゃ 買いたい」と見ていますが「口が腫れる」価格です。1個2000円ぐらいしています。麺切り包丁5000円が買えない僕では2000円のお椀は夢の又夢。僕にとって味噌汁は「冷めたらあかん」のです。