週間店長情報 怪しいビール 2023.11.13
ノンアルコールビールをいろいろ飲んでいます。当方取り扱いのビールは脱アルコールビールです。脱アルコールビールはビールを作った後アルコールを抜いたビールです。ノンアルコールビールは初めからアルコールが入っていません。確かにビールに近いものです。各社それぞれ特徴があります。黙って飲めば「これはビール」と気が付きません。と言いたいですがそうではないです。誰でも「偽物」と見分けが付くでしょう。見分けの付かないビーがあります。微アルコールビールです。飲めば「これはビール」と言うでしよう。微アルコールと言うのはアルコール1%未満のビールです。1%未満は酒税がかからないそうです。
昔故藤本敏夫さんからホッピーの話を聞いたことがあります。ホッピーも1%未満のアルコール飲料。昔から微アルコール飲料があったのです。今売られている微アルコールビールは2種類です。昔飲んだことがあるアメリカンティストビールも微アルコールビールでした。これは美味しかったです。今は探しても見当たりません。2種類の1種は100円未満で買えます。オーストラリア製です。これだと缶コーヒーより安価です。飲酒運転にもなりそうもありません。
ホッピーについては魚柄仁乃助さんの本に面白い記事が出ています。ホッピーは市販されていません。飲み屋とかで飲めるのです。飲み屋に配達中の車の中にあるホッピーを見つけて「箱で売ってくれ」と頼んで買ったと言う話がでています。ホッピーを買ってウイスキーを入れて飲んでいたのです。これだと酔えるビールになります。
微アルコールビールにアルコールを入れれば酔えるビールになる事は誰でも知っているでしょう。僕も試して見ました。100円未満の微アルコールビールに焼酎を入れて飲んでみたのです。20度の焼酎のアルコール濃度は何パーセントか調べました。結果20度は20%です。焼酎と日本酒だけが度数表示です。他のウイスキー ワイン ビール ジンとかは%表示です。
量りの上にグラスを乗せてビールを注ぎます。100gのビールに20gの焼酎をいれて飲みました。計算するとアルコール含有量5%になりません。120gにアルコール4gですからアルコール含有量は3.3%ぐらいです。酔えるビールには程遠いです。ビールを水で薄めた感じです。
20度の焼酎がアカンのです。昔酒税が25度以上だと税金が上がる為に25度以下の焼酎 酒が販売されているとネットで見ました。焼酎とか酒を醸造すると40度以上になるのでメーカーは薄めて販売しているのです。
父が杜氏をしていた時に薄めていない原酒を飲んだことがあります。僕が伏見に住んでいた頃30年以上前です。酒蔵は伏見にあったのです。冷で飲んでふらふらになった事を覚えています。40度以上もあるからでしよう。市販されている原酒と言われる酒も薄めて販売しているのです。40度だとウイスキー並みです。ウイスキーも大分部の人は水割りで飲むでしょう。
微アルコールビールにアルコールを足す場合なるべく高濃度のアルコールが必要です。一番良いのはエタノール100%です。ここは思案のしどころです。薬局で売っているアルコールも100%ではないです。病院とかにはありますが僕らに販売してくれません。その筋の人が患者に使った事にして手に入れる方法がありますがつてが無い僕では無理でしょう。
アルコール度数40度のウイスキーだと少しましです。40度ウイスキー10gビール90gで4%強のビールが出来上がります。60度のウオッカだともっと酔えるビールが作れそうです。
ノンアルコールビールと微アルコールビールでは微アルコールビールの方が添加物は少ないです。いろいろ実験して、ふと「そんなに頑張る必要があるんかい」と自問自答。ビールを飲む目的は「酔いたいか」「味を楽しみたいか」どちらかでしょう。酔いたい場合はビールより日本酒、ウイスキー。味を楽しみたい場合はビールでしよう。怪しいビールは不要?