週間店長情報 リハビリと操体法 1 6 17
須永医師(新潟木戸医院)の書いた本で「リハビリに生かす操体法」と言う本があります。買った筈なので捜しましたが行方不明。整理していたら出てきました。ぼろぼろ状態。
開いてみると片麻痺の人のリハビリとか平行棒での徒歩訓練。その他僕が使わなかった器具の使い方を解説しています。操体法の基本「逃げる動きが麻痺している筋肉とか関節が少し動く」と解説しています。「連動の法則」と呼んでいる方法です。
作業療法についても紹介しています。今まで言葉だけで内容は知らなかったのです。リハビリ室で行われている光景を見ていたので本の内容が理解出来ました。本を買ったのは10年以上前です。その時は「なんじゃら さっぱり判らん」つまらない本の部類でした。(先生ごめんなさい)須永先生の解説は操体バランス学会での発表でも創始者の橋本先生の教えそのもの。オリジナルと言う部分はほとんどないです。正統派。まじめな人です。本にも性格が出ています。リハビリについてうまく書かれている事が判りました。経験してみないと理解できないのです。30年かかわっていても判らない事が一杯だと悟りました。未熟すぎる僕です。
入院生活はリハビリが主治療。リハビリって言う言葉は知っていましたが実際のやり方が判りませんでした。病院でのリハビリについて書いたことがあるのでここでは割愛。
今回は操体法との関係についての話です。リハビリで一番痛かったというか苦痛だったのはうつ伏せでの膝曲げです。操体法では「伏臥 膝伸ばし」です。実技は足をお尻につけた状態から伸ばす操法です。これで可動域が広がるのです。リハビリだとお尻にくっつけるストレッチになります。操体法と真逆痛いほうに動かすのです。これが痛い。もともと身体が硬い僕です。正座をしやすなる方法。担当はきつめです。「ちょっとやりすぎだょう」違う女性PTだと柔らかめ こちらの方が僕に合っています。担当は極心空手を習っています。強いのです。こんなの大嫌い。優しくしてくれる若くて可愛い女性PTがステキ!ベリーグッドです。担当意外は全部弱めです。担当の時に何とかしなければと考えました。痛い時に逃げる手が使えそうです。痛いときに「あいたた」と悲鳴を上げる代わりに反対方向に微妙に逃げるのです。これで痛みが軽減。具体的方法は直接聞いて。
リハビリって二手あります。号令をかけて繰り返す動作と動きのよくない動きに負荷(ストレッチ)を掛ける方法です。負荷をかけるのは主に動かない筋肉。関節を少しでも動けるようにする為。
僕が抵抗動診って呼んでいる方法もリハビリで使われている方法とよく似ています。操体法のオリジナルだと信じていた方法はリハビリで昔から使われている方法でした。知らなかっただけ。
リハビリは可動域を拡げる事と動かない筋肉とか関節を使えるようにするのが目的。可動域を拡げる方法は断然操体法が「お得」です。痛いほうに動かさなくていいし効果は大きいと言えます。PTは誰も操体法を知りません。鍼灸師とか治療師と違った世界です。その上誰も関心を示しません。若い彼ら彼女達は仕事に夢中。全員かんぺを見ながら仕事をしています。
麻痺している部分のリハビリと操体法の効果の差についても検討しました。リハビリに快不快と言う概念がありません。号令をかけてする動きは使わない筋肉を使うことによって廃用性萎縮(使わないと固まったしまう)を防ぐ為です。これは痛くないです。トレーニングと言う感じ。こっちの方に費やす時間が長かったと記憶しています。リハビリ時間は約30分。これ以上はしません。保険適用の時間らしい。1回の金額1700円。PTは1日10人以上施術。
操体法は快方向に動かすのが基本。麻痺の場合は反対の麻痺していない部分を動かして麻痺の部分を動かすアプローチをします。連動を使った操法です。もう一つの方法は圧痛点消去法の応用で痛い方に動かして「あいてて」と言うまで誘導する方法です。「あいてて」で無意識に逆方向(快方向)に動くのです。効果はリハビリより操体法に軍配が上がりそうです。贔屓目に見ればですが。