週刊店長情報 重心の偏りが万病の始まり?2024.02.26
操体法では何何病を治すと言う考え方はしません。歪んだ身体を元の正体に戻すと言う考え方です。初めから病名が判るのではなく進行過程があるのです。始まりは感覚異常です。自分の感覚が「何かおかしい」と感じるのです。この時に病院に行って検査をしても異常は何も出ません。おかしいと感じるのは本人だけです。ここで生活を見直すと良いのです。と言ってもどこをどう見直すのか判りません。やっぱりおかしいと感じた人は針灸とかあん摩とかにいくのでしょう。操体法の橋本先生の本には東洋の治療方法はほとんどボディバランスを整えるのが特徴だと書いてあります。点を使うのは鍼灸 面を使うのはマッサージ 静のバランスだとか。反対に動のバランスだと整体とかカイロなどです。操体法もボディバランスを整える方法です。
ボディがアンバランスになるのはなぜでしょうか?きっと生活の仕方が原因なんでしょう。操体法では息 操 動 想と環境だと説明しています。よく「今まで何ともなかったのに」と言う言葉を聞きます。人って何もしなくても齢を取ります。去年と今年では1年老化が進んでいるのです。それを誰も指摘しません。1年では気が付きませんが5年10年と区切って考えると判るかもしれません。自分の身体能力の老化とか劣化は気づかないのです。
僕はよく具合の悪くなった人に「今までと逆の生活をしたら」と提案します。今まで甘い物を食べていた人には「甘い物を止めたら」と言いますし塩辛い物ばかり食べていた人には「甘い物を食べるようにしたら」と提案します。食べ方だけではありません。生活の仕方を変える事を勧めます。今までの生活スタイルに赤信号が灯ったと考えると良いのです。毎日の生活を見直すのです。3食きっちり食べていた人には1食減らして2食にするのがお勧め。1食ぐらい食事を減らしたぐらいでは体調が悪化することはないです。逆に良くなる方が多いです。若い時は代謝も旺盛ですが加齢と共に代謝能力は落ちてきているのです。食べても身になっていないのです。その上余計な運動も身体に負担になります。膝が痛くなって運動で筋肉を鍛えると言う考え方は若い人には必要かもしれませんが高齢者にはやぶへびです。と僕は思っているので膝が痛くなったら僕の靴の先生が教えていた靴の中敷きにスポンジを入れる方法を勧めます。これは簡単です。高齢者の膝は内側が痛くなります。理由はO脚ぎみになっているからです。外側が痛くなる人はめったにいません。鍼灸は痛みを取るのは出来るかもしれませんがO脚矯正は出来ません。筋肉を鍛えての矯正は若い人向きです。60歳以上の人は運動で矯正と言うのはお勧めしません。
若かった頃 操体法でO脚矯正が出来る操法を教えたことが有ります。何も知らなかったので言えたのです。痛みを取っただけでは解決しません。操体法を習いはじめた頃は「これでほとんどの症状は良くなる」と思っていました。ビギナーズラッキーも数回経験しました。それが過ぎると効かなくなる時期があり、ほとんどの人はそこで辞めます。続けられたのは船井先生の船井流経営法と非常に似ていたこともありますし僕を信じて付いてきてくれる仲間がいたのもあります。
先週の店長情報で「さらば 操体法」を報告しました。今回のセミナーでこの快と不快を見分けない操法を紹介するのです。この方法は操体法の操法で「重心のかかった方を伸ばす」と言う事からヒントをえました。そこで「なんで 重心のかかった方を伸ばすのだろう」と言う疑問が。
結論は「いつも重心がかかっていると関節が圧迫される」からです。その為重心のかかっている方を伸ばしてあげると楽になるのです。これくらいは誰でも想像できます。
「どちらに重心がかかっているのを調べる」方法の一つが快と不快を見分けて快方向に身体を動かす操体法です。僕は「これは正確ではない」と考えたのです。快と不快は朝と夜、今日と明日では違う場合があるのです。理由はその日の身体の使い方で変わるのです。重心がある一定偏りすぎるのが病気のはじまりでしょう。初めは自覚症状なので本人だけが判るのです。