週間店長情報 科学的に重心の左右差を知る 2021.07.05
操体法では身体のアンバランスが病気の始まりだと言っています。初めは感覚的に異常が出ます。「痛い」「だるい」とかの症状です。病院で検査しても出ません。更に症状が進むと身体の働きが悪くなります。「常習的に下痢をする」とか明らかにおかしいと感じるのです。真面目な人は「このくらい大丈夫だろう」と言うレベル「気のせいだろう」でおしまい。更に進むと病名が付く症状になるのです。初めからいきなり病名は付かないです。感覚的異常が出た時に生活を変えると良いと提案しています。その一つがボディバランスを整える事です。ボディバランスを観察するのに操体法では前後左右捻転と側屈と言う動きをして左右の快 不快を観察して「不快のほうから快の方に動いて左右のバランスを整える」のです。更に形態観察をすると右半身前後径と左半身前後径でも左右のアンバランスが観察できます。仰向けに寝てお尻を持ち上げてストン落として内踝の左右差を見る方法は術者がいる場合です。これは治療師が出来る方法です。他にも相脚体重を測る方法があります。体重計を二つ用意して脚を片方ずつ体重計に乗せるのです。真ん中を見て体重がどちらに多くかかって調べる方法です。初期の講習会にやっていました。今はやりません。
ここまで書いてみると「何のこっちゃ判らん」となるでしよう。僕は長年関わっているので簡単に判ります。一般の素人にこんな話をしても難しいのです。そこで今回は「誰でも簡単に自分の重心がどちらに傾いているかを知る方法をご紹介する事に。
この話は来年のセミナーで公開予定です。以前にも紹介したことがありますが更に簡単な方法です。以前紹介した方法は「足の長さを測る」でした。これって簡単なようで難しいです。足の長さを測定する方法は「全荷重」が条件です。片足立ちして測定しなくてはいけません。これって誰でも出来ますが一人では出来ません。これは靴屋さんの足長測定方法です。
足って体重を掛けると大きくなります。ついでに言えば朝と夜でも足の大きさは変わります。運動の程度によっても変わります。「靴は夕方買うと良い」は当りではありません。一番足が大きい時に測るのがベスト。「ベストはいつか」は人により違うからです。運動するとアーチが高くなるのが判っていますし足サイズは小さくなります。ジョギングした後に靴屋で測るのは賢明ではないのです。夕方に足のサイズが一番大きいとは限らないのです。じゃあどうすればと言う事になります。靴の場合は自分の足が一番大きくなる時に測るのが一番。朝起きた時に計測するか足型をとるのが良いと言うのが僕の考えです。その時の足の長さが一番大きいと見ています。
靴を買う場合はそれで良いでしょうが 今は自分の体重の左右差を知りたいだけです。左右差が大きければきっと感覚的に異常を感じるはずです。私達は日常的に片方により多く重心をかけています。左利き、右利きとも関係しているのです。足の長さの測定が難しいので次の方法を考えました。その方法は「靴底が磨り減っている左右さを観察する」です。これって誰でも簡単に出来ます。自分の普段履いている靴 いやそれ以外でも毎日長時間履いている履物を観察すればいいのです。どちらがより減っているかは誰でも観察できるでしよう。
僕だと草履です。減り具合は左が良く減っています。その上足底板に使うキャンブレル地をかかとに張っています。これが張ってあると草履のへりが極端に違います。今履いている草履は2年以上です。何も処置しないとだいたい半年から1年でゴム底がペラペラになります。これを宣伝したらミサト履物から「営業妨害」となる可能性大です。ミサトは今技術アドバイザーがいません。大学の先生と別れたらしいのです。僕が言いふらすと相手は手に負えません。僕が故安積先生と関わっていたからです。更に簡単な方法があります。靴ではなく靴下の穴の開いた方を調べるのです。両方均等に穴が開いている人はいない筈。僕のように破れた五本指靴下20足以上箪笥に残している人があればベリーベリーグッドです。これって科学的でしょう。靴下は破れても捨てるのはNG。