週刊店長情報 頭一つ抜け出す 27 6 1
店も個人も頭一つ抜け出していると注目されます。「これならあいつ」とか「この話なら彼が詳しい」となると良いのです。情報が一杯氾濫している今の世の中。探せばどこからでも情報が入ってきます。人が知らない話がそんなにある筈がないとも言えます。それでも詳しい人がいるのも事実。昨年の外反母趾の話だって本を読んだだけでは判らないことだらけです。包帯の巻き方がかいてあるのですが「何でそこなの」と言うと説明が出来ないのです。しかも「なぜ夜にだけ」と言うのも説明不能。プロに説明が出来るぐらいのレベルになると良いのです。本に書いていない情報が必要なのです。正食だって通り一遍の話なら本を数冊読めば誰でも説明が出来ますが実際にやってみるといろいろな問題が起きるのです。それをどれだけ説明出来るかです。僕が膝痛の人にアドバイスしているスポンジもそうです。大部分の人は「素人のあんたに何が出来る」です。先日前に住んでいる老人が「膝が痛い」と言うので涙の形をしたスポンジをあげました。数日後「何も言わんでこれ受け取ってくれ」と日本酒を持ってきました。スポンジはただでもらったものです。「小さな親切大きなお世話」でなかった大きなお礼です。スポンジは市販されていません。誰でも作れます。医者はこういう方法をしません。保険適用外だからでしょう。水虫退治でも医者は僕がカビ博士から教わった方法はしません。医者が使う抗真菌薬は副作用が出る事が判っています。自然食品業界の人は「薬はダメ」と言ってもよくならないのでは「言うだけ番長」です。頭一つ抜けるには特別な努力は必要ないのです。「そんなことはない」と言われそうですが。自然食品店では「より安全な物」を提供している筈ですがいつも言っているように「穴だらけ」状態です。この穴を見つけて解決するといいと思っています。穴の一つの解決策としてこだわりうどんを提供し始めましたが大部分の店は取り扱ってくれません。不思議です。普通ならほとんどの店が取り扱っていい筈なのに。こだわり全粒粉も投入。こちらは更に苦戦が続きそうです。うどんは一部の店が売り続けています。大部分の店が取り扱ってくれなくても販売は伸びています。売っている店は頭一つ抜け出ているのです。こうやってみていくと特別な努力をしなくても頭一つ抜け出すのは簡単。大部分の店は「よく判らん」状態。理由はいろいろある筈です。じゃましているのは「長年の知識と経験」です。この道20年30年の店が結構あります。みなさん先生に昇格。先生は人の言う事を聞きません。逆に「私の話を聞きなさい」なのです。情報は自分発が基本。僕のやっている事はこの基本を無視しているのです。僕より経験と知識が多い人達がわんさか状態なのです。「おめぇの言う事なんか信用できない」なのです。更に進むと仙人大先生に昇格。誰も物を言う事が出来なくなってしまいます。気がつくと「近頃私の話を聞く人が少なくなってきた」結果店は寂れてきます。誰も本当の事を言ってくれないからです。「何でも気がついた事言って」と言っても「先生に逆らえない」のです。これは皆さんだけに言える事ではないです。僕達にも言える事です。知識と経験は役に立つのですが先生になってはいけないのです。頭一つ抜け出すのに必要なのは「素直な心」でしょう。簡単ではないですが先入観を無くす努力が必要なのです。昔読んだ船井幸雄の本では伸びる人の特徴は「勉強好き 素直 プラス発想」でした。今年のセミナーの弱火調理についても長い主婦生活を続けている大部分の女性は先入観と過去の知識が邪魔してうまく使えないのです。使えるには今までの知識と経験を捨てなくてはいけないのです。これはプライドに傷がつきます。試してみようと言う人はまだ救われます。大部分の店人はそこまで行きません。自然食品店って料理に興味のある人が一杯だと理解していましたがこの状態を見ていると大部分の皆さんは自然食品の販売に興味があるようで売っている食品の美味しい食べ方には関心がない人達ばかりのように思えてならないのです。普通なら「本があるなら分けてくれ」とか「DVDあるなら見たい」となる筈ですがそうなっていません。関心がない人ばかりなので 頭一つ抜けるのはチャライ。