週刊店長情報 八百長が力士を救う 30 10 15
「おめぇ 今度は相撲協会に喧嘩を吹っ掛ける気かい。タイトルを相撲協会が見たらきっと怒るぜ」「きわめてまっとうな話になる筈です。本文を読むと相撲取りが異常な状態に置かれている事を誰もが認めるでしょう。けっしてふざけた話ではないです」「おめぇのはなぁ なんか よう判らん話が多いから タイトルだけでもソフトにしたら」「そうしたいのですが勝手にタイトルが出来てしまったのです。神のお告げです」「まあ いいや 続けてみぃや」
と言う事で力士が直面している問題を取り上げてみます。今話題の「貴」の話題ではないです。
「プロレスは演劇化した喧嘩」だと堀辺なにがし(喧嘩芸骨法)。相撲 キックボクシング プロボクシング 空手 K1 等は スポーツ化された喧嘩。プロレスだけが違うのです。八百長ではないです。「そんな馬鹿な。いつも人気レスラーが勝つのは八百長では?」これが違うのです。
プロレスはベビーフェイスがヒールに苦しめられながら最後に勝つのが興行パターン。ヒールは痛めつけるのですが「こいつにこの技はかけられん。受け身の訓練を充分していないから。彼の受け身が取れるあの技にしよう」と考えながら試合をしているのです。賢くないと出来ません。
面白いのは「5分経過」「10分経過」とかのアナウンス。これを境に試合が一気にスパートします。これは「後5分でちゃんと試合を終わらせろ」と言う合図。「そんな馬鹿な」と言われる貴方。数日前買った大スポの新日本プロレス欄をみるとわかります。第一試合9分51秒 第二試合10分20秒 セミファイナル20分40秒 メーンイベント34分13秒。若干の誤差がありますが時間内に試合を成立させているのです。彼らは年間40~50試合をこなします。演劇でも危険な技を受けそこねて病院送りと言う事が度々起きています。肉体を使う演劇は難しいし危険なのです。
同じ大スポ欄に「尚弥 70秒殺」と出ています。テレビ生中継だと困る場合が起きます。早すぎて終了とか逆に時間内に収まらなかったりする場合です。真剣勝負だからこうなるのです。
プロボクサーは年に1~2試合しか試合をしません。K1も同じくらいでしよう。それに引き替え大相撲は年6場所90日それに地方巡業もあります。真剣勝負にしては試合数が桁違いに多いのです。江戸時代は「一年を10日で暮らすいい男」と言われていました。このくらいなら許せます。
力士はほとんど短命です。そりゃそうでしょう。年間150日前後車が当たってくるような衝撃を全身で受けるのですから。一般人なら即死です。こういうひどい状態に置かれているのが相撲取りです。短命促進スポーツと言えるでしょう。横綱で引退した人が60才になると還暦土俵入りをしますがわずかです。先日元横綱の輪島が亡くなりましたが70才です。プロレスラーも短命です。ジャイアント馬場も60才過ぎで亡くなりました。例外はグレート小鹿。76才を越えてタイトル奪取。現役です。受け身がうまいだけでなく観客を沸かせる術もたけているのです。きっと天才。
「国技」だとか「相撲道」だとか言う前に力士を長生きさせるための具体的方策が必要です。
その解決法の一つが八百長です。「なんと不謹慎な」と言われそうですが長生きしたい力士は最優先課題として取り組む必要があります。金儲けとか地位とか名誉とかよりも大切なのがイノチ。
具体的方法 不幸にして横綱になった力士は引退勧告されない程度の成績を続ける事です。「あんなでかい若い奴 俺 いや」と言う場合は金でけりをつけるかあっさり負ける事です。勝てそうな相手とだけガチンコ。負けがこみそうなら即引退。「まだやれる」とは思わない事です。
横綱にならない方が長生きできそう。前頭5~10枚目を続けるのです。稽古だけは真剣にして「稽古横綱」になるのがグッド。上から星を買いにきたら高額で売るのです。下には負けんからここでも一儲けできます。ころぶのです。資金が貯まったら引退。部屋付き親方で適当にすごすのがベター。相撲以外何も出来ないのですから部屋持ちはバツ。これで長生きできるのです。改革なんて無理。その前にみんな死んじゃうからです。自主防衛の八百長こそが力士を救うのです。