週間店長情報 こだわり桜うどん 28 8 29
今年は苦戦です。書き入れ時の水が出荷なし状態が続いています。しいたけもまだまだ高値が続いていると言うことで入手不能状態が続いています。これだけでかなりの売り上げ減です。うまくいっているのは草履。と言いたいのですがこれも大変な状態が続いています。今までは毎週ちゃんと届いていたのですが製造が追いつかないとかで順調に入荷していません。「今年は変な年」です。何でも順調が当たり前に慣れてしまっているのです。砂糖も大変。今での倍の輸入にすることに。前金も倍になりました。3.2トン。「金がほしい」と言っても誰も助けてくれません。今のところ静観しか手がない状態です。それでも時間は過ぎていきます。以前に報告済みですが麩の生産者にいろいろな物を入れた麩をお願いしました。相手も検討すると言ってくれました。そのついでと言うか関連でうどんの生産者にも同様のお願いをしました。うどん生産者の社長はすぐに反応してくれました。「材料が出ればすぐにOK」ここから材料探しが始まりました。ネットで検索するとすぐに出てきました。これからです。海老は海産物です。思い浮かぶのは「本場は由比」毎週練り物を仕入れている「いちうろこ」のある場所。すぐに電話「桜海老の粉を探している。どうすればいいか」と言うと「紹介します」との返事。社長の奥さんの弟が桜海老の釜揚げとかをしているというのです。連絡がありいろいろ教えてもらいました。僕は桜海老の粉にも種類があるなんて知りませんでした。先方の話だと釜茹でした桜海老のひげを乾燥して粉にしたものと天日乾燥した「素干しというらしい」桜海老を粉にしたものがあるらしい。素干ししたものは高い。釜茹でのほうは量がないらしい。どちらにすると言う選択肢はありません。素干しのほうは当方では使えないくらい高額。そこで釜茹でのほうをお願いすることに。当方の入用量だと何とかなると言うことに。そこから混入の量について先方と相談。更にうどん製造の社長とも相談。話がまとまり今週に送って製造予定になりました。出来上がりは1ヶ月後。製造して乾燥させるのでどうしてもそのくらいかかるのです。現在扱っているこだわりうどんもそのくらいかかっています。うどんの姉妹品ができるのです。価格は粉と製造の手間が増えるので30円ぐらい価格アップになりそうです。こだわりうどんは優れものだと思っています。無農薬の麦はほとんど流通していません。有機JASでも無農薬ではありません。防除を義務付けられているのです。しかも全粒粉。これも市場には出ていません。更に安価。僕の手取りを少なくしているからです。僕の中では「売れて当たり前」の商品です。取り扱っていない店もありますが「大手問屋と差別している商品」「何で取り扱いしないのだろう」と不思議に思っています。大手問屋の商品は生協で扱っているからです。と言っても僕の話を聞く耳をもっていればですけど。桜海老の粉が手に入ったのでこれを何か他のものに入れられないか検討を始めています。一つ見つかりました。これから生産者に話をかけて了解が得られればいけそう。商品化までたどりつけるかは神のみぞ知るでしょう。更に粉自体の販売も検討。これはすぐに出来ますが需要があるのかさっぱり判りません。今はスーパーとかにあるか調査している段階。見当たりません。理由は判りません。売れないから市場に出回っていないのかも知れないのです。ここで「やってみてから考えたら」と思うのですがいまいち決心がつきません。やろうとすれば包材も残り物があるのですぐに出来ます。これで麩の生産者が「一つ作ってみる」と言ってくれればベリーグッドなのですが。自分の思うようにならないのがこの世の中。自分が正しいと思っても相手の都合もあるのです。こんなちっぽけな卸の言うことを聞いてくれただけでもありがたいのです。大手問屋だと相手が「お願いします」と言うのでしょうが当方の場合こちらがお願いしなくてはいけないのです。しかも小ロット「面倒くさ」の筈です。以前仙台の生産者と話したとき「大地がこんなに大きくなるとは思わなかった」と言っていたのを思い出します。自然食品業界はこれからだと考えると勇気100倍。そんなつもりでこれから進んでいきたいです。