週間店長情報 ファックスは死なず 20210.09.20
「ファックスを会社が使っているのは日本だけ」と息子。アメリカの博物館にはファックスが展示してあるらしい。その上「メールがあるのにわざわざ 架空空間のファックスもある」ファックスがなくでもファックスの送受信が出来る物です。ネットに接続してファックス番号に接続して送受信するのです。これだと家にいなくてもいつでも何処でも送受信できるのです。「これを導入したら」と息子が提案。「毎月いくらいるの」「数千円」これだと毎年ファックスが買えます。却下。数百円なら導入したい気分です。移動中の送受信は二重仕事になりそうなのでしたくないです。
メールは便利だと誰もが言います。携帯でもメールを使いますしパソコンでもメールは使います。「それならメール発注に全部切り替えたら」と息子。皆さんからアンケートを取った事があります。予想は半分ぐらい又はそれ以上の人が賛同するだろうと思っていましたがハズレ。7割以上の店から反対の返答。息子はここでメール受注のシステムを作ることを断念。
メール発注だとパソコンが仕事場になくてはならないです。いつもパソコンが店にあればいいのですが大部分の店は売り場近くにパソコンがありません。店長 店主は接客とレジで忙しいです。店にはパソコンの代わりに電話と一緒になったフッァクスがあります。接客の途中でも送信できます。実際はメールでも同じかも知れません。接客と事務仕事の両立は難しそう。
当方へのファックスは毎週配布の発注書で発注していただいています。数軒の店が手書きで注文してきます。しかも注文番号なしで。集計の時大変です。伝票の打ち込みは更に大変です。いちいち番号を探す必要があるからです。これがメール発注になれば数量を入れるだけで済むので合理的です。日本以外の国ではファックスはないといいますが一部医療現場では使っていると聞きました。例外扱いです。前の会社に戻った息子 会社にはファックスを使う事は皆無らしい。本社は福井市ですが大阪 東京 アジアに支社があります。ネットでの商売です。彼から見たら僕は時代遅れです。今の会社からみたら過去の遺物を使っているのです。「団塊世代が退職しないとなくならないだろう」もう諦めムード状態です。団塊がしがみついているというのが彼の意見。
「ファックスに未来はないんかい」と突っ込まれそうです。「とっくにファックスの時代ではなくなっている」と若い人は言うでしょうが「じゃあ メールは完璧かい」と逆に突っ込みたいです。完璧なツールはない筈です。メールだって例外ではないでしょう。
「メールは完璧ではないです」「えっ うそ そんな筈ないやろ」と言われそう。メールはハッキングされる可能性があります。会社間 個人間でのやりとりを抜き取る事ができきれば抜き取った情報を競争相手に販売すると想定したらどうでしょうか。当方のようなちっぽけな卸の情報なんて誰も欲しがる人はいないと思いますがそうではないです。以前化粧品会社でのやりとりを店長情報に載せたら部長から「すぐに消去しろ。会社に来い」と言われ始末書を書いた事があります。その時「僕のページなんて誰も見ていないし役に立たない」と言えば「見る人が見れば会社をゆすれる」と言うのです。その時は理解できなかったですが今は理解出来ます。これと同じでメールでのやり取りが筒抜け状態だとその個人情報が競合相手とか欲しい人にとっては美味しい話が満載かも知れないのです。それが商売に影響を受ける可能性もあるのです。
刑事ドラマで盗聴器を仕掛ける場面がありますが。あれと同じ事をメールで仕掛けられる危険があるのです。ラインなどもそうだと見ています。管理者がそんな事はしないでしょうが。
大臣が「ハンコ禁止 ファックス禁止」と発表しましたが一部の役所では今もファックスが使われています。公開したくない内容はメールではダメらしい。裁判所の書類とかも。警察内の捜査資料もたぶんメールではダメです。やーさんの世界で仲間内のメールでドンパチ指示のやり取りが対立相手の組に情報が漏れると大変です。警察に漏れていれば一網打尽に。ファックスは生き残る。