週間店長情報 ソースとソース 30 12 10
「僕はソースが嫌いです」と先週のどんぶりの話の中で申し上げています。これは福井県にあるヨーロッパ軒のソースカツ丼を指しています。食べたのは20年以上前です。子供の少年野球の試合後の食事。試合で勝って次の試合までの間に食べる時ゲンを担いで「勝つ丼」だったのです。
子供の頃に食べたカレーライスにかけるソースの味を思い出しました。ソースより醤油の方が僕に合っています。ヨーロッパ軒のソースカツ丼を子供たちとお母さん達は「美味しい」と言って食べていました。不機嫌なのは僕だけだったのでしょう。「俺 味覚がおかしいのかいなぁ」と。福井県のレストランに入ってもカツ丼は食べません。
今は昼食を食べません。別棟のアパートの住人から「昼食一緒に」と誘われましたが断ってしまいました。「出汁」談義が出来るので断らないほうがよかったのですが仕事もあり断念。御飯は1日1膳と決めています。歳ですから3食なんて「もってのほか」です。このくらいが「一番体調がいい」のです。昼食を断れない場合は朝食を取らないで対応します。
長野出張で相手から「今日の昼食はソースカツ丼」と言われた時は「何で 長野まできて苦手なソースカツ丼をたべにゃならんのじゃ」と心の中で思いましたがはにかみ屋の僕は決して口に出しません。連れて行かれた店でソースカツ丼が出てきましたが「福井県のとはちょっと臭いが違う」のです。食べてみると「美味しい」僕の口に合います。ソースはソースでもこちらはデミグラスソース。ビールが欲しい気分です。「おーい ビールはないんかい」とも口が裂けても言えません。相手の会社は全国の水道局が商売相手です。官公庁と同じような会社です。昼からビールなんて出るわけ無いでしょう。後でわかったのですが長野県もソースカツ丼県だったのです。
ソースについて話をするのは今回が初めて。京都の僕のアパートにはソースがありません。福井の家でとんかつが出てくる事はありません。家内が豚ぎらいだから。自分で作る気はありません。
ソースの種類についても名前は知っていてもそれがどういうものかあまり判っていません。知っている名前は とんかつソース お好み焼きソース デミグラスソース ウスターソース 中濃ソース 濃厚ソース タルタルソース ぐらい。ウスターソースと言う名前は昔から知っていますがどんなものかは知りませんし中濃 濃厚は何が濃いのか判りません。そこでお勉強。以下に
はじまりはイギリス ウイスターシャー州 ウスターの主婦が食材のあまりを調味料と共に保存したままにしたところソースが出来たのがはじまりとされている。
ウスターソース 基本的なソースで一番粘度が低い。もっともサラッとしている。
中濃ソース ややとろみがある
濃厚ソース 一般的にとんかつソース デンプンを加えて粘度を高めることが多い。
お好み焼きソース 焼きそばソース たこ焼きソースは濃厚ソースに属する。
ソースメーカーは関東と西日本に集中。日本海側にはない。関東以北には中濃ソースが好まれ近畿地方以西ではウスターソースととんかつソース お好み焼きソースと分けて使うことが好まれる。濃厚ソースがお好み焼きやたこ焼きに必須である事と中濃ソースが知れていなかったらしい。
中京圏にはこいくちソースが好まれている。名古屋では古くから八丁味噌やたまり醤油のように味の濃いものが好まれる傾向があるためウスターソースをより濃くした「こいくちソース」が流通。
ソースカツ丼ソース 焼きうどんソースは醤油などを加えた合わせ調味料でソースではない。
僕の口に合ったデミグラスソース ドミグラスのドミは半分と言う意味でグラスとは煮詰める 煮こごりの意味 煮詰めた濃厚なソースと言う意味だとネットで出ています。
これ以外にもソースはあります。保存しているソースではなく調理時に其の都度作るソースです。こっちの方は沢山ありすぎてご報告出来ません。こちらもソース ソースとソースがあるのです。