週間店長情報 東京一極集中は善?2024.09.23
東京の人口は関西に匹敵します。東京の知事は関西全部の知事と同じくらいの権限を持っています。東京の税収も膨大です。一部の税金は地方に流れています。以前故石原知事は「独立したい」とか「道州制」に出来ないかと言っていた事があります。東京の人口ぐらいの国も沢山あります。
人工一極集中は「けしからん」と言う事から地方分散にという事が久しく言われています。現実には地方分権は進んでいません。理由は地方のほうが不便だからです。
故船井幸雄さんの本に関西で一日に会う人数と東京で会う人数は倍近く違うと書いています。その為関西に自宅があるのに東京にもマンションを借りたと書いています。
東京の会社員の給料は関西と比べると大分高いです。生活するのも金がかかります。東京で車を持つのは大変です。駐車料がべらぼうに高いです。京都山科で1.5万の駐車料金は東京ではありえないのです。食料品もべらぼうに高いです。自然食品で有機JAS製品は一部べらぼうな価格ですが東京では売れているらしいです。愛知県にある自然食品製造はべらぼうな価格でも「東京では売れる」ので更に高額なアイテムを投入すると聞きました。関西ではありえないくらいの高額なアイテムを販売するのに自信を持っています。関西全部の府県人口を相手にするより東京圏で販売するほうが売れるのです。いつぞや横浜の有名自然食品店に行った事がありますがお客さんが値札を見ないで買い物をしているのを見てびっくりしたことがあります。関西ではありえません。
貧乏な僕には信じられない状況です。「関西では絶対売れない価格」でも関東では売れるのです。付き合いのある練り物製造の社長は「○○は東京ではばんばん売れる。名古屋ではがくっと落ちる。京都では殆ど売れない。大阪では全く売れない」と聞きました。全国物産展での出来事です。
これが悪い事だとは思っていません。日本では東京に住む事を禁止していません。江戸時代ではありません。江戸時代の「人返し令」とかないです。福井に住もうが京都に住もうが東京に住もうが自由です。東京に憧れて東京に行こうとするのを止める法律はないのです。
東京一極集中はけしからんと言っても取り締まる法律はありません。法律もないのに地方に人口を分散させようとする方策を考えるのは難しいと思います。「生活に金がかかりすぎるから地方に移住したい」と考えるのは自由です。これもお上が推奨する必要はないです。補助金を出すなんてもってのほかです。地方移住に補助金を出す自治体がありますが反対です。補助金って税金です。都会から住む人に補助金を出してまで住んでいただく必要はありません。移住者に優遇するのはおかしいと思いませんか。移住者は特別な人間ではないのです。芸能人が住むのでも補助金は無用です。そんなことをしなくてもいずれは激変するかもしれないからです。
今の状況が永久に続く前提で考えると地方はいつまでたっても人口減少は続くでしょう。この前提がなくなる事があるのです。条件は航空事情。空飛ぶ自転車とかバイクが常態化すれば東京一極集中が無用になるのです。一極集中は交通事情 利便性があるからです。空飛ぶ自動車が普通になると東京のような過密都市に住む理由がなくなるのです。と僕は考えています。
京都から福井まで30分だと通勤圏内になります。その上通勤日は週に一回とか月に一回になると京都に住む必要がないのです。別に日本に住む必要もなくなるのです。韓国、東南アジアで住んでも仕事に全く影響がなければどこに住んでも良いのです。こうなると税金の安い国に住む人が激増するかもしれません。ポリネシアに自宅があり仕事は自宅でして月に一度京都の会社に出勤するのが普通になるのです。これだと東京から人口は減少するでしょう。大都市志向の若い人は激変するでしょう。国という概念がなくなります。ボーダレスになるのです。人の住む場所が自由に選べるのです。インドネシアに住むのはけしからんという法律が出来るとは思えません。今の税制も時代遅れになります。東京一極集中は悪いとは思えません。